日光東照宮の彫刻の中でも有名な、「眠り猫」と、”見ざる聞かざる言わざる”でおなじみの「三猿」(正確には三猿を含む八面の猿の彫刻)が、今年6月から修理に入った。
工事(修復)期間
眠り猫 : H28.6月~12月まで
三猿を含む八面の彫刻 : H28.6月~H29.3月まで
その間、社殿には同型、同色で作った眠り猫と三猿の彫刻をはめ込むそうだ。
猿の彫刻は特に色がはげ、見た目何とも地味な色目になっていたが、数十年ぶりということなので、修復が終わればこの色あせた感はまたしばらく見られなくなるので、写真を残しておこうと思う。(色あせた感いらない?)
それにしても、どんな鮮やかな猫と猿が戻ってくるのか、楽しみである。
【国宝】「眠り猫」遠くてよく見えなかった・・・
やはり人気者。写真を撮る人が多くて先に進まないし、ゆっくり写真撮れない。
眠いんだけどなぁ・・・。
【重文】「神厩舎・しんきゅうしゃ」猿の彫刻はここに。
ここは、ご神馬をつなぐ厩(うまや)。
<1面>親子猿 のぞきこむ子猿が可愛い
母親が見ているのは、子供の未来。朱色の雲と枇杷が見える。
「バラ色で実り豊か」な子供の将来を暗示しているのだそう。
この子にはいい未来があるわ・・
<2面>三猿 見ざる 聞かざる 言わざる
幼いうちは影響されやすいので、悪いことは見聞きしない、悪い言葉は使わせない。
良いものだけを与えば、悪いものに触れたとき正しい判断ができるようになるってことらしい。
悪いことは聞いちゃダメダメ。
<3面>座り猿 哀愁漂うお猿
まだ座っている1匹の猿。孤独に耐え、今後の人生を考え中。
やがて立ち上がる(自立する)のだ。
そろそろ立って前に進もうかな・・
<4面>青年猿 俺たち青春時代さ
青色の雲は「青雲の志」を抱き、希望を持って上を見上げる青年期だ。
夢を抱いてワクワクする日々・・
<5面>友猿 友情っていい
木から落ちたのか、背中に手をあて友達を慰め励ましているようだ。
挫折したっていいじゃないか・・
<6面>結婚迫る猿 結婚それとも独身?
右の猿は結婚を決心、左の猿はまだのようだ。
そろそろ婚活始めようか・・
<7面>夫婦猿? 二人で頑張る
二人で力を合わせれば、荒波も乗り越えられるさ。
愛があれば何とかなる!
<8面>子宝と平安 生命は受け継がれる
荒波を乗り越え、平安な環境、子宝。そして<1面へ>つづく。
元気に産まれておくれ。
神厩舎前にあった彫刻の説明分を参考に書いたもの+私の勝手な一言コメントである。
とにかく、修復が終了したら、その姿を見にまた行きたいものだ。
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