これがアラブの天然歯ブラシ?!

何この棒?

実はこれ、アラブで使われている天然の歯ブラシで、シワークと呼ぶ。

アラクという木でできている。

そう、ずっとずっと昔から、歯ブラシとして使われてきたものであって、

もちろん今でも現役だ。

 

f:id:tokiwoirodoru:20160604005148j:plain

 

どうやって使うか

使い方は簡単。

上の写真のように1本ずつパックされているので、木をとりだす。

最初はただの棒切れだ。

まず片側、先端部分の表面の硬い皮をはがす。

しばらく、はがした先端を水につけておく。

柔らかくなったら、バラバラと裂けるようになる。

それから歯で噛んで柔らかくする。 

 

f:id:tokiwoirodoru:20160604005205j:plain

 

これは、水につけて手で裂いたところ。使っていれば、もっと細く裂けてくる。

 

歯の汚れを取る以外にも、口臭予防にもなる優れもの。

木自体に歯磨き粉代わりの成分が含まれていると考えられているようだ。

これは、Made in KSA と書いてあるので、サウジアラビア製。

アラビア半島の他にも、北アフリカなどの地域でも使われているらしい。

写真ではゴワゴワして硬そうに見えるかもしれないが、水に濡らすと使い心地は柔らかく、少々酸っぱいにおいがする。

思ったよりも使い心地はいい。

棒切れを二等分すれば、歯ブラシ2本分になって経済的である。

 

実はこの歯磨き、イスラムの預言者ムハンマドの慣行や範例を示す「スンナ」にあたる。預言者も使っていたということだ。ムスリムは経典クルアーンコーラン)につぎ、このスンナに従うべきとも考えられているため、この歯磨きを使うことは、そういう宗教的意味合いもある。(スンナ派、日本ではスンニ派と言われることが多い)

 

アラブの人たちは、このシワークばかり使っているのかと言えば、そうでもない。普通の歯ブラシも通常使われている。

 

それにしても、世界どこへ行っても先人の知恵とはすばらしいものだ。